【参考データ】
【ネット式のデータを採用した理由について】
無記名自記質問票6202名(このデータをもとに論文化したものが日本精神神経学会に報告された)とネット式815名(このデータは著者のサイトに掲載)の2方式
無記名自記質問票では、回答者の患者分布が実際の分布と比較して偏りが大きかった。
統合失調症 気分障害(うつ病) 神経症(不安、パニック障害)
実際の患者分布(H26) 20% 28.4% 18.4%
患者分布
無記名自記質問票 59.5 12 5.5
ネット式 16.3 28.8 16.1
家族分布
無記名自記質問票 80.8 2.9 2.0
ネット式 52.4 12.2 6.6
上記より、ネット式のデータは、患者分布、家族分布において、ネット式の方が実際
の分布に近いと思われた。しかも、家族分布において、無記名自記質問票では、統合失調症の家族が80.8%と実際の分布からかなり離れており、ネット式の方が実際の状況により近いと思われた。
【ネット式のデータ】 家族 患者
家族だけの面談を申し入れたことがない家族が意外に多い。 58.5% 65%
家族だけの面談を申し込んだことがある 41.8% 35.3%
実際に断られたことがある。 5.9% 2.0%
実際に断られたことがない。 35.9% 33.3%
家族:本人の生活全体(家族関係や趣味)に関心を持ってもらいたい。29.4%
何を質問していいかわからない。 26.3% 32.9%
何を聞いてもはっきりした答えがない 29.4 32.1
親身に対応してくれない。 27.5 27.6
病名、薬について、十分な説明がない 39.1 37.0
回復の見通しについて納得できる説明がない 42.2 41.0
次の印象を持っている
①何を質問していいかわからない、 26.3 32.9
②聞いてもはっきりした答えがない、 29.4 32.1
③親身に対応してくれない、 27.5 27.6
④病名、薬、回復の見通しなどについて十分な説明がない 39.9-42.1 37.0-41.0
→家族だけの面談を申し込んだことがある 41.8%(断られた5.9%:OK35.9%≒1:6)
(患者さんが申し込んだ時、拒否:了承=2:33.3≒1:17)
(家族だけの面談を申し込んだことがない おそらく58.2)
→せめて医師が
本人の生活全体(家族関係を含む)に関心を持ってほしいと願っている。29.4