簡単に自信と決断力をつける方法-其の三
こんにちは、精神科医の阿部です。
今回は、前回に引き続き、自信、決断力をつける方法の続きです。
今回の話を始める前に、
前回、前々回にお伝えした、やるべきことのエッセンス
を簡単に説明しますと、
┌――――――――――――――――――――――――――――――――
|
|まずは、体の使い方を意識して、
|自信のあるポーズを毎日、2分間取るように心がけましょう。
| (もちろん、それ以上でもいいです)
|
|そうすれば、脳、心がそのように変化対応してきますよ。
|
└―――――――――――――――――――――――――――――――――
ということでした。
もし、前回、前々回の ”其の一、其の二”を読んでいない場合は、
これだけだと、大事なことは、ほとんど、伝わらず、
価値も理解できないと思います。
結果、効果も期待できないでしょう。
ですから、是非、”其の一、其の二”を読んでみることをお勧めします。
それでは、次のステップへ進みます。
前回までのの方法を続けていくと、
徐々に、何かしら、小さな自信、決断力がついたのような感覚
を感じられるようになると思います。
しかし、このままでは、まだ、実績もないことから、
その自信、決断力は不安定であり、
ちょっとしたきっかけで、元に戻ってしまいます。
そうして、小さな自信、決断力→元に戻る→小さな自信、決断力
を繰り返していると、
やがて、この状態を受け入れてしまい、
結局、自己嫌悪に陥(おちい)ってしまいかねません。
しかも、こうした状況が長引けば長引くほど、
自分に対する消極的な信念が固まってしまいます。
この小さな自信、決断力という種火を使って、
大きな自信、決断力という大きな炎を作りましょう。
それによって、揺るぎのない、最高に幸せな状態を
手に入れるのではないでしょうか?
この先を進めていくことは、これからの人生をかけて行う一大事業
と言ってもいいでしょう。
この作業自体とても有意義で、充実したものになるでしょう。
そこで今回は、
「 簡単に自信と決断力をつける方法-其の三 」として、
「 自信と決断力を徐々に増やしていく方法 」
をお伝えします。
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――
|
| ①まずは、ごく簡単で無理のない目標を作ります。
|
| ②目標の行動ができた場合は、その場で、自分を褒めます。
| 「よし、俺はできる!」「私は、できる!」って感じで。
| (これは、結構大事です!)
|
| ③そして、紙に書いたその項目を、消していきます。
|
| ④できなかった場合
・目標が単に高すぎただけと考えて、
| より簡単な目標に設定しなおします
| (なるべく早い時期に)。
|
| ・目標設定レベルを間違えただけととらえるようにし、
| 結果に対しての評価は加えないようにします。
|
| ・この時、学んだこと以外はすぐに頭から消し去ります。
|
| ④徐々に、目標の難易度を高めていきます。
|
| ・慎重を期して、目標をクリアしても、すぐに難易度を高めず
| しばらくは、同じくらいの難易度の目標を継続してもよいでしょう。
|
└――――――――――――――――――――――――――――――――――
前回お伝えした方法(其の1)を継続するうちに
少しずつ、行動力がついてくると思います。
そうなったころから、少しずつ目標を作り、
それに沿って行動していきます。
初めは、3個以内位の簡単な目標から始めます。
できれば、紙に書いて見えるようにします。
(ごみを捨てる、買い物に行くというレベルでも構いません)
予め目標を立てて、それを実行したという経験の蓄積が大切です。
実行の結果に対し、フィードバックを得ることに専念し、
それ以外の意味づけをしないことです。
(できた場合は、忘れずに自分を褒めて、自信の材料にします)
あくまでも、今の自分にとっての適切な目標レベルを、
試行錯誤しながら、設定しているだけだと考えましょう。
目標を達成しても、しなくても 行動さえすれば、
その結果をフィードバックすることで、
適切な目標がみつかります。
これでいいのです。
これを繰り返すことが成長であり、
自信、決断力をさらにつけることにつながります。
適切な、無理のない目標設定は、確実な成長を促し、
自信、決断力をどんどんつけていきます。
物事がうまくいかないとして落ち込むのは、
多くの場合、目標が現状の実力に対し高すぎることが原因です。
うまくいかない時に、
”どうしたらいいんだ! 何が自分には足りないんだ?”と、
自分を責めて、できないところを改善しようとする前に、
まずは、目標、期待するレベルを一段下げて、
達成可能なレベルを知ることが大切です。
自分にはできるだけ甘くして、上手くいったら褒めましょう。
そして、自信、決断力の種火を消さないようにしつつ、
それを守りながら 少しずつ大きくしていくことが大切だと思います。
ゆっくり確実に少しずつ、時には休みながらでもやればいいのです。
あきらめなければ、やがて目的地には到達します。
継続できるように自分には優しくしてください。
できれば、フィードバックは、何かしら結果が出たら、
すぐに行うと良いでしょう。
なるべく早く、次の目標を設定しなおしましょう。
時間がたつと、頭の中の声が、余計なことを囁(ささや)き始め、
気持ちが後ろ向きになることが多いですから。
どんな結果も、そのままほっとかない限り失敗ではないですからね。
フィードバックを生かして次につなげればいいだけですから。
この方法は、ある程度 行動できる人であれば、
前回の方法を行わなくても、できるかもしれません。
しかし、そんな人でも、前回の方法と合わせた方が、
絶対に効果的だと思います。
最後に、僕の好きな言葉を一つ。
“失敗はない、フィードバックがあるだけだ”
精神科医 阿部正人