同じミスを 何度も繰り返してしまう時に

人はミスをおかし、そして、間違いから学ぶ生き物です。

しかし、時に、同じミスを 何度も繰り返し、なかなか学べないこともあるものです。

 

1.ミスした時、脳内で起きていること

①「できない=痛み」として、脳は認識しています。

②痛みにより、脳の機能は低下しています(IQが低下しています)。

ここで痛みが大きい場合、脳の機能が大きく低下し、

いつもなら学べることが学べない状態となり、結果として同じミスを繰り返してしまいます。

 

2.ミスした時にやってほしいこと

①なるべく早いうちに、何度も、繰り返しその場面をイメージするように試みて下さい。

ここで重要なのは、なるべく早く、たくさん繰り返すことです。

(初めは、思い出すこと自体が辛かったりすると、なかなか思い出せないことも

あるかもしれませんが次第に慣れていきます)

 

②そこで頭に浮かんだ改善のアイディアをメモしておきます。

 

③必要な対策、準備をします。

 

④次回に備え、イメージの中で繰り返します。

 

3.この結果起こること

①ミスした直後から:

その場面を思い出すことになれ、辛さが減ってきます(後半で詳しく説明します。)

→それにより、脳が正常に機能するようになるので、ミスした状況を記憶できるようになります。さらにはミスに対する予防策などのアイディアが浮かぶようになります。

 

②次回、ミスした場面に遭遇した時:

脳はその場面に慣れていて正常に機能できるので、既に学んだ成果を発揮することで適切に対応できるようになります。

ミスがなくなります。(しかも、似たような状況でもミスを防げるようになります。)

 

(補足説明)

★脳は「痛みは、繰り返すと快感として感じる」性質がある。

あなたは、次のようなことを経験、あるいは、話に聞いたことはないでしょうか?

「人前で話すのが 苦手で苦痛だったが、

それを繰り返しているうちに 快感を味わうようになってきた。」

 

これは、痛み刺激を繰り返しているうちに、快感に変わってきた例です。

なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?

 

はじめの頃、苦手意識が強く痛みを感じている状態では、脳は、一時的に、シャットダウンしていますから、眼の前の状態を正しく認識していません。

しかし、痛みを感じている状態が繰り返され、慣れてくることで脳はさほど機能低下しなくなります。

すると、これまで脳が正しく認識してこなかった“眼の前の状態”を正確に認識し始めます。

そこに、痛み刺激を受けた当初は見えなかった、快楽につながるものを 脳が見つけ出し、それを味わうのだと思います(先程の人前で話すことの例でいえば、例えば、自分は困難にチャレンジしているという「自己評価アップに伴う快感」を実感するなど)。

そして、小さな快感が得られると、脳のIQはその分上がりますから、さらに、快楽につながるものを見つける。

‥‥。

というサイクルに入っていきます。

 

このように、

人間は、痛み刺激であっても、繰り返されることによって、快楽を得るようになってくるのです。

ですから、一般にはミスの体験を繰り返しているうちに苦痛が快感へと変わることで、脳が学習し、やがては、ミスはなくなります。

但し、次のミスを繰り返すまでの期間が長くなると、脳内での慣れが起こらなくなるので、上記のような効果が得られなくなります。

 

そこで、イメージトレーニングを利用するのです。

 

★「脳は、“詳細なイメージ”と、”実際の行動”を区別することができない。」

つまり、実際の体験をイメージで何度も体験することにより“苦痛を快感に変える”ことが できるということです。

この時、最初のうちは、痛みを感じるかもしれません。

その場合は、休み休みやってください。

そうして続けているうちに 次第に慣れてきます。

 

このイメージトレーニングが完璧に行えると、早く次の行動を実際にやってみたいと思いワクワクしてきますよ。

 

精神科医 阿部正人

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