他人の行動に感情が動く時-鏡の法則

たとえば、他人の行動をみてイライラすることがあると思います。

しかし、そのとき他の人も同じようにイライラするかというと必ずしもそうではありません。

 

単に他人への許容量の問題でしょうか?

忍耐力の問題でしょうか?

 

必ずしもそうではありません。

実は自分の内面に関係していることが多いです。

 

まずは、自分の内面を見ることについて考えてみたいと思います。

 

一般に自分の内面を見ることは難しいものです。

意識的に見ようとすると様々な感情が沸き起こり

客観的にはなれないからです。

 

しかし、実は私達は日々、「他人という鏡」を使って自分の内面を見ています。(好むと好まざるとにかかわらず、なかば強制的に)

 

世の中は本当によく出来ていると思います。

 

でも、意外と多くの人はそのことに気づいていないように思います。

 

少し考えればわかることですが、

人は‘自分の中にないもの’を見ることは出来ないからです。

 

自分が知識として持っていないもの、興味関心のないものは周囲にあっても見えません。

つまり、見えているものはすべて自分の中にあるということです。

 

あなたは子供の頃見たアニメやドラマを大人になってから見たことはありませんか?

 

その時、昔見えなかったものに初めて気づいて、ハッとしたかもしれません。

大人になるまでの間に、自分の中に新しい経験が増え、それによって昔は見えなかったものが見えるようになったからです。

 

 

更にいうと、私達の認識には記憶がとても大きく影響しています。

目から入った視覚入力をもとに、過去の記憶を呼び出し再合成して認識しています。

ですので、記憶にない事自体、認識しようがありません。

 

自分の欠点や長所を含む興味関心が強いものほど、繰り返し思い出し記憶に強く定着するので、それに関するものが視覚に入ってくると即、認識し反応してしまいます。

 

一方、自分に関係ないもの、興味のないものは記憶に定着しにくく、視覚に入っても認識しにくくなります。

 

こうして、私達は、日々、「他人という鏡」に写った自分の内面を見ているのです。

 

目の前の人が変わっても鏡が変わるだけです。

それに映って見えるものは何も変わりません。

自分が変わらない限り。

 

誰かの行動を見て感情が動く時は、

自分の内面にある何かを見て反応しているということです。

 

そこには自分自身を改善する貴重なヒントが隠れているはずです。

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