長年勤務してきた総合病院の精神科を退職して独立してから、そろそろ8年になりますが、昨日初めてビジネス交流会に参加してきました。
ご紹介頂いた主催者の方が同郷出身の方で素晴らしい方だったことと、日程がたまたま空いていたので、これもご縁と思い参加しました。
セミナーや勉強会後の懇親会のノリで気楽に参加した所、会場に入ると、持ち時間3分で順番にプレゼンすることを知り、少しは準備しておけば良かったと後悔。
思いつくままランダムに話してしまい、うまく伝えられず、また後悔。
そこで、次にこのような機会があった時のためにと、改めて自分の伝えたいことをまとめてみました。(今回のエピソードは、「一度はしっかりとまとめておきなさい」という天からの指令かも?)
★1番伝えたい事:
あなたやあなたの大切な方が精神的なことで悩み解決できない時に、是非、一度ご相談ください。(あくまでも相談業務であり、診療は行いません)
★精神科医療の現状
心を扱う分野であるため、かなりデリケートであり、さらに先生との相性などもあり一般的な評価が難しい。(ホームページの内容は注意が必要です。唯一辛口の患者さんの声は参考になるかも)
そもそも、精神科の場合、標準的な診療とはどんなものかがわかりにくい。
そんな中でも、素晴らしい先生は確実にいます。(病院の評価とその中のそれぞれの先生の評価は必ずしも一致しません)
昨今SNSなどが盛んですが、内科や外科などのように口コミが起きにくいです。
(精神科の場合、患者さんは良くなっても、他の科と違い、その経験を話すことに少なからず抵抗がある為)
→素晴らしい先生には、偶然出会う(ご縁?)か、信頼できる皆さんの知り合いの方を通してしか見つけられないのでは?と思います。(マスコミなどですでに有名になっている先生の多くは、かなり多忙で、かつてのような対応ができていないみたいですし)
やっとのことで何とか見つけられたとしても、予約が数ヶ月待ちということも多い(すぐに予約が取れる先生はありがたいが、逆に予約が取りやすいということは?…若干の心配も。)
→こうして考えると、素晴らしい先生に診てもらうことはいかに難しいかわかると思います。
これまでに私が診てきた方には何度も病院を転々として巡り合った人も多く、そうした方とお話しする中で、こちらでは当たり前と思って話していることでも、「初めて聞きました」と驚かれる事が多々あります。
ますますストレスが多くなる昨今、普段から、もしものために精神科についての情報収集が必要だと考えます(その中の1候補としてご検討頂けると幸いです)
★自分のこと
進路選択、結婚など人間関係などで多くの失敗をしてたくさん恥をかいてきました。その度に様々な分野の素晴らしい先生に出会い、教えを頂きなんとか乗り越えてきた感じです。その経験があったからこそ、今、いろんな人の気持ちや考え方を理解する態度が身についたのだと思います。
★知識、経験
元々バリバリの理系人間で曖昧な事があれば徹底的に突き詰めてその仕組みを知りたいという性格です。東大工学部を卒業後メーカーで研究開発部門に勤務。その後、将来のことを初めて真剣に悩み、脳や心の研究しようと考え精神科医になりました。しかし、実際の臨床を経験するにつれて「患者さんが治る事」に興味の対象が移りました。その為、当初考えていた研究はそっちのけで、薬物療法、精神分析などの一般的な精神医学のほかに催眠療法、NLP、コーチング、人間関係論、コミュニケーション、感情のコントロールなどについて、その分野の先生から直接学ぶことに時間を費やしました。そしてその効果を実感して独立しました。
★実績
自分が研修医の頃には思いも寄らないほど改善したケースは数多くあります(何年もうつの診断で改善しない人が復職したり、自殺企図で救急搬送された患者さんが面談で問題の糸口を見つけ気持ちが楽になってそのまま奥さんと帰宅したり…)
しかし、効果はその人の状況、その人の取り組み方などにより異なりますので一概には言えません。(自分の成果というよりは、患者さんの成果ですので)
★長年患者さんと関わってきて実感している事
1.人間はいつでも変われる。
ものの見方、気持ちは一瞬で変わることも可能。
2.全ての人は基本的には皆同じ。
あるのは、その人を囲む環境などの条件の組み合わせの違いだけ
★私がやっていること
その人の状況、考え、思いなどを詳しくを聞いてその人の心を「見える化」します。
これにより相談者さんに安心して頂き、不安によって低下したIQを高めた上で、本人の状況を共通認識として共に解決策を探ること。