今回は、いつもと違い、最近、感動したことを書きます。
花が大好きな知り合いの方から、アマリリスの球根の鉢植えセットを頂きました。
少し前から、観葉植物を部屋に置いているが、花の咲く植物を育てて観察することになるのは、小学校のアサガオ以来です。
しかし、残念ながら、その記憶は一切ありません。
ということは、当時は何も感じなかったのだろうと思います。
母は花が好きな人だったから、家ではいつも花に囲まれていましたが、正直言って何の関心もなく、したがって花の名前もあまり知りません。
ところが、水をやってから1ヶ月たっても、何も変化が見られません。
あまり手間がかかりませんよ、と言われてそれならと、受け取ったのですが、
もしかしたら、死んでしまったのかなと思い始めたある日、
1mm位の薄い黄緑色の芽が出てきました。
そしたら、次の日から1日にキッチリ1cmのペースで伸び始めました。
まさに、ニョキ、ニョキって感じで。
しばらくすると、1日に5cmのペースで伸び始めるようになりました。自分の目を疑いました。
植物というのは、自分の中では、きわめて‘静的’なものと思っていたので、これにはびっくりしました。
結局、約6週間に渡り、ほぼ毎日楽しませてくれ、いろんなことを教えてくれました。
①真っ黒な土から出たのに、きれいな黄緑色の芽、緑色の茎、葉、真っ白な花びら、黄色の花粉ができあがった。当たり前といえば当たり前ですが、実に不思議な感じがしました。
②恐らく球根を発芽の前に切って、顕微鏡で見ても、こうした物が出てくることはわからないだろう。出てくるまではわからない。人間の能力、可能性に近いものを感じました。
③予め計画され、キッチリとプログラム通りに成長しているアマリリスの精巧さに驚きました。
④6週間という短時間で植物の一生を見せてもらったのですが、何か、人間の一生を圧縮して見せてもらった感じがしました。極めて‘動的’で、生命力というものを実感しました。
人間の変化は目に見ることは難しいものです。自分の変化は特に。
しかし、植物であるアマリリスでさえ、こんなに変化しているということは、我々人間は‥‥。
⑤芽が出た日から、ほぼ毎日、僕の興味は尽きることはありませんでした。
初めは、花が咲いている数日間だけ楽しませてくれると思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
興味の対象は、芽→茎、葉→つぼみ→花びら→雌しべと雄しべ(雄しべの花粉が出来る過程はとても神秘的)→(花が枯れると)花の根本が膨らみ種が形成。毎日が変化に富んでいて、毎日、朝になるのが楽しみでした。
これをみていて、ふと人間の一生も同じなのでは?と思いました。
生きている瞬間瞬間、輝いている(=役割を発揮している)。
ただ、時間の経過とともにその内容が変化するだけなのだろう。
まだ若いから、もう年だから、というのは‥‥。
人間だけなんだろうな。と思いました。
⑥アマリリスは、一生懸命努力して成長し、花を咲かせているのだろうか?
おそらく、ただ委ねているだけだろうと思います。
その結果が眼の前に表れていると思ったら、我々人間は一生懸命に頑張って、何をしているのだろうか?と思われました。
それでは、お待ちかね、毎日、撮りためたアマリリスの成長をお見せします。
約6週間を1分30秒に圧縮してお見せします。お楽しみ下さい。
(隣の観葉植物はほとんど変化が見られません。)